オランダ出身の写真家、Ilse Oosterkamp(イルセ・オステルカンプ)は、完璧さと不完全さの対立や無意識の中に起こる偏見、美に関する文化をテーマに作品を制作している。
本書は彼女の息子を撮影したシリーズ。彼は複数の障害をもっているため、何事にもサポートが必要だが、とても元気で明るい男の子だそう。彼女は彼が「違う」ということ、また彼の身体の可能性/不可能性に魅了され作品を制作した。
彼の親としてだけではなく、一人の写真家として彼を見つめ、様々なポーズを撮影した本シリーズには、いつもならカットするような不必要な写真もあえて収録されている。
Van Zoetendaal Publishers / 64ページ / ソフトカバー / 300 x 210 mm / 9789072532473 / 2020年