本書は、アムステルダムを拠点に活動する女性写真家、シャルロット・デュマの作品集。デュマはこれまでの作品で、9.11事件の被害にあった人々を救うための救助犬や、アメリカの国立墓地で葬儀のために働いている馬車馬など、人間との関わりの中にいる動物を被写体として制作を続けてきた。
今回の作品では、日本の与那国島とその島を自由に歩き回る絶滅寸前の在来馬の品種を研究している。ガラスのオブジェ、バレエシューズ、馬の衣装の中に、日本の自然や神秘的な馬の姿、そして3人の少女を繋ぐ、美しい「青」が繰り返し登場する。
また、この作品は銀座メゾンエルメス フォーラムで2020年に展示されたことも記憶に新しい。
Maria Barnas / 80ページ / ソフトカバー / 290 x 240 mm / 9789083165851 / 2021年