







本書は、ドイツで生まれ育ち、現在20年以上オランダに住むシビルレ・アイマーマッハの石の観察記録。彼女は子供の頃から北欧の岩の多い風景に惹かれ、数年前、オランダの砂地にある赤、茶、紫の石に目を奪われた。これらの石からは、氷河期の移動経路をたどることができ、地質学的背景を調べたところ、スウェーデン中部のダーラナ州とフィンランドのオーランド諸島の2つの地域に行き着いた。スカンジナビアの岩盤を離れ、オランダの平原に徐々に広がり、散らばり、最後には消えていく。これは、一方では移動するホームレス状態の代表として見ることができ、他方では互いのつながりと絶え間ない変化と見ることもできる。
The Eriskay Connection / 368ページ / ソフトカバー / 297 x 220 mm / 9789492051752 / 2021年