本書は、ゲルハルト・リヒターによる、アートと文章における抽象と偶然性を探求する新しいアーティストブック。
「ここに掲載されている100枚の抽象画は、5年ほど前、50×50センチのガラス板にエナメル絵の具を注いだときに生まれた。絵の具は完全に混ざり合うことなく、互いに流れ込んだ。こうして無数の儚い抽象画が生まれ、私はそれを写真に収めた。これらの絵は、本の中でランダムに生成されたテキストと並置されている。」-ゲルハルト・リヒター、2023年
60年以上のキャリアを持つ著名な画家ゲルハルト・リヒターは、20世紀から21世紀にかけて最も偉大なアーティストの一人である。デイヴィッド・ズウィルナーでのリヒター初の展覧会とともにデビューする本書は、2016年から2022年にかけて制作された新作の抽象画をフィーチャーし、実験と革新へのリヒターの継続的な献身を称えている。
本自体がアート作品であり、近くを見ることと抽象の美しい解釈の両方を刺激する一冊。
David Zwirner Books / 208ページ / ソフトカバー / 234 × 165 mm / 9781644231111 / 2023年