空に輝く太陽を、科学者や芸術家たちはどのようにとらえているのであろうか。 本書は、イタリアが生んだ世界的アーティスト、ブルーノ・ムナーリによる、太陽の描き方の絵本である。 彼はデザイナーとしての活動のほか、子どものための絵本や遊具を制作するなど、造形教育にも深く関わってきた。緻密なデザイン性をもとに柔軟な感覚を取り入れるムナーリの視点で展開される本書は、子どもの観察力を養うだけでなく、大人やクリエイターにも新しいものの見方を示してくれることであろう。 随筆家としても知られるイタリア文学者・須賀敦子の訳がムナーリの魅力をさらに引き出している。 至光社 / 64ページ / ハードカバー / 216 x 153 mm / 9784783401346 / 1984年