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1912年にカナダに生まれ、1931年にアーティストになるためアメリカに移住し、晩年まで決まったサイズの正方形のキャンバスに淡い色彩を広げ、そこにただひたすらに細い線を引き、抽象的作品を産み続けた孤高の画家、アグネス・マーティン。海や風など、自然に溶け込む形態のない存在を自身の作品に見出すことで、自らを「私は抽象表現主義の作家である」と語った。
本書はそんな彼女の130点ものドローイングや絵画を、未発表の文章や講義ノートとともに収録。彼女の手紙や親友のグリムシャーによるアトリエ訪問の際の思い出から、彼女の人生観、自身の作品に対する気付きを読み解くことができる。
Phaidon Press / 364ページ / ハードカバー / 295 x 257 mm / 9781838663094 / 2021年