







イタリア出身の建築家であり、デザイナー、理論家、版画家でもあるアルド・ロッシは、アドルフ・ロース、ジョルジョ・デ・キリコ、ソ連建築などの様々な影響を独自に統合し、20世紀半ばのポストモダニズム建築運動を活気づけた人物である。彼は、1966年に刊行した著書『都市の建築』から1976年の展覧会「アナログ・シティ」までの10年という年月をかけて、都市計画の本質として都市の「集合的記憶」に着目し、建物や都市が時間とともにどう古びるかを考慮した都市設計論を展開してきた。
本書では、ロッシの理論を当時の彼の作品に当てはめ、建築物・アンビルトを問わず、23のプロジェクトを厳選し、紹介している。
Walther Koenig / 240ページ / ハードカバー / 300 x 210 mm / 9783960989769 / 2021年